香港英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」、中国本土でウェブサイトが閲覧不可能に:SNSのアカウントも停止中

香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(以下SCMP) のウェブサイトが、3月10日から中国本土で閲覧できない状態となっています。

また3月8日頃から、中国語圏のSNS上では、SCMPのアカウントが停止される事態も起こっています。

3つの中国語のアカウントが停止状態に:中国語サイトも閲覧できず

SCMPは、香港の英字新聞ではありますが、中国(大陸)の読者に対する発信を中国語で行ってもいました。中国語版のウェブサイトとしては、「http://www.nanzao.com/sc」を運営。

また、中国のSNSサイト、「Tencent Weibo」、「Sina Weibo」「WeChat」でもアカウントを中国語で運営しており、昨年末の時点で合計100万人以上のフォロワーがいると推定されています。

シンガポールの新聞「Today」は、3月8日以降から、3つのSNSサイト全てでSCMPのアカウントが停止状態となっており、エラーメッセージだけが表示される状態が続いていると伝えています。

また、http://www.nanzao.com/scも、中国本土からは10日以降アクセスできない状態が続いているということです。(日本からはアクセス可)。

中国政府の関与を疑う声を報じる声も:中国当局はノーコメント

CNNは、今回の件に関し、「アカウントの閉鎖やアクセス制限の背後に何があるかは不明」と報じながらも、今回の閉鎖には中国政府が介入している疑いが強いのではないかと報じています。

昨年の12月、SCMPは中国のIT企業「アリババグループ(以下アリババ)」に買収されることが発表されていました。

世界的なEコマース企業として知られる一方で、中国政府と深い関係を持っていることから、買収が発表された当初から、欧米のメディアを中心に「SCNPの報道姿勢は中国共産党寄りになってしまうのではないか」と懸念する声もありました。

先日行われた中国共産党の全人代において、ネット上を含めたメディア規制の強化を更に進めていくことが決定されたことから、今回の閉鎖に中国政府が関与した可能性もあると報じています。

CNNは10日に中国当局にコメントを求めましたが、コメントは現時点では得られていないとのことです。

参考記事

http://www.todayonline.com/world/scmps-social-media-accounts-shut-down-china

http://money.cnn.com/2016/03/10/media/south-china-morning-post-weibo-blocked-alibaba/

AUTHOR

清田健介

THE MEDIA HACK寄稿者。翻訳者。