マヤ文明を少年が発見!!!→専門家「ちょっと落ち着こう」→でも結果は・・?

先日、「カナダ人の少年、星座の並びをヒントに古代マヤ文明の都市を発見!!」という記事が日本でも話題になったが、残念ながら事態は予想外の方向に向かっている。

そもそもの発端は?

このニュースは、カナダ・ケベック州の15歳の少年ウィリアム・ガドリーさんが、古代マヤ遺跡が「星座の並びを模して配置されている」という仮説を立て、Google Mapで調査を行ったことが発端。

彼は、この仮説をカナダ宇宙庁に報告。すると詳細な衛星写真から、メキシコ・ユカタン半島にあるジャングルの中に、古代文明の遺跡のようなものがあることを発見。これが一躍世界中で報道され、称賛の声が集まりました。

専門家から懐疑的な声

ところが、これに懐疑的な声が続々と集まります。そもそも、ガドリーさんの発見したものは「単なるトウモロコシ畑」ではないかとされ、加えて同時代のマヤの人々は、星座を元に居住地を決定していたとは考えづらいという指摘です。

米・Gizmoodは、南カリフォルニア大学の人類学者トーマス・ギャリソン氏の指摘を紹介しており、「若い子供の努力を称賛しており、若者によるリモートセンシング・テクノロジーへの興味を嬉しく思っている」と述べた上で、「しかしながら、リモートセンシング・テクノロジーには地上での調査が欠かせない」とものべています。

ギャリソン氏は、「この若い学者が、大学で彼の関心を追求してくれることを願っている」ともコメントしています。

また他の専門家らも、マヤ文明の人々は星座や天文学についても詳しい知識があったものの、彼らの星座については現在もわかっていないことが多く、そもそも現在の星座とは配置が異なるため、両者を整合するのは困難だと指摘しています。

真実は現地調査を待つ必要が

専門家による懐疑的な声が続いているものの、そんな専門家が一様に指摘するのは、少年の探究心と仮説検証の姿勢、そして情熱の素晴らしさ。喜ばしいことに、少年には宇宙考古学者らの国際コミュティから学会の招待状なども届いており、彼の追求と夢をサポートしていく模様。

残念ながら今回の発見は事実ではない可能性も高まっていますが、彼の学問に対する関心が続いていくことを専門家たちは期待しているようです。

また一方で、マヤ文明の専門家に対する十分な裏取りがないままに、世界中に「少年がマヤ文明を発見!」という報道を広めたメディアに対しては、少々手厳しい声も集まっています。

実際に、これがマヤ文明の遺跡なのかトウモロコシ畑なのかは、現地調査を待つ必要がありますが、有望な少年の未来にも注目が集まります。

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石田健

石田健

1989年生まれ。THE MEDIA HACK 編集長。 大学在学中より、企業ブランディングファームに参画して、バイオ系上場企業の案件などを担当。 2011年の早稲田大学在学中に株式会社アトコレを創業。その後、大学院での研究生活を経て、2015年より株式会社マイナースタジオ代表取締役社長。2015年に株式会社メンバーズへ売却。 早稲田大学文学部卒業、政治学研究科修士課程修了(政治学)。